特集 東日本大震災から復興に向かうB&G海洋センター

東日本大震災から復興に向かうB&G海洋センター

 2011年3月11日に発生した東日本大震災では、東北・関東の多くの地域が甚大な被害を受けました。特に被害の大きかった太平洋沿岸域には、多数の「B&G海洋センター」「B&G海洋クラブ」の所在地が含まれています。

 B&G財団は震災直後から、施設の緊急復旧修繕助成、施設の再建支援、全国の「B&Gネットワーク」による募金活動など、被災地の復旧・復興を支援する活動に取り組んでいます。

亘理町B&G海洋センター

B&G財団と、全国のB&Gネットワークによる被災地支援活動

壊滅的な被害を受けたB&G海洋センター施設の再建と舟艇等器材配備

 全壊となった7ヵ所のB&G海洋センター(11施設)に対し、各被災自治体の復興・まちづくり計画の進行とご要望に応じて、日本財団・ボートレース業界の協力を得て、個別に施設復旧の支援を行っています。

 2017年3月8日現在、2自治体の2施設が復旧しています(岩手県洋野町、岩手県山田町)。
また2017年度中には、さらに2自治体で2施設が完成の予定です(岩手県陸前高田市、宮城県亘理町)。

  • 2014年度運営再開 洋野町種市B&G海洋センター

  • 2016年度運営再開 山田町B&G海洋センター

一部損壊したB&G海洋センター施設への緊急復旧修繕助成

 自治体と住民の皆さまからの強い要望を受け、施設復旧修繕のため、4県8自治体10施設に総額97,400,000円の支援を行いました。

日本財団ROADプロジェクトへの寄付

 震災直後の3月15日から2014年度にかけ、B&G海洋センターの所在する自治体やB&G指導員、海洋センター利用者の皆さまから募金をいただき、日本財団の設置する「東日本大震災支援基金」へ、総額16,248,589円を寄付しました。


※クリックすると「ROAD PROJECT」のページに飛びます

利用者の皆様からあたたかいご支援をいただきました

被災した海洋センターと現在の状況

震災被害から6年が経過した海洋センターの状況

壊滅的な被害を受けたB&G海洋センター施設
① 洋野町種市(艇庫) 2014年度運営再開
② 山田町(艇庫) 2016年度運営再開
③ 陸前高田市(プール) 2018年度運営再開
④ 亘理町(艇庫) 2017年度施設完成予定
⑤ 大槌町(艇庫・プール)
⑥ 石巻市雄勝(艇庫・プール・体育館)
⑦ 南相馬市鹿島(艇庫・プール)
一部損壊したB&G海洋センター施設
① 南部町名川 ② 一関市藤沢 ③ 登米市中田 ④ 栗原市築館 ⑤ 涌谷町 ⑥ 大郷町 ⑦ 松島町 ⑧ 川崎町 ⑨ 蔵王町 ⑩ 那須塩原市塩原 ⑪ 北茨城市 ⑫ 笠間市岩間 ⑬ 石岡市 ⑭ 五霞町 ⑮ 本宮市白沢

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自治体が被害を受けたB&G海洋センター所在地
岩手県久慈市、岩手県普代村、岩手県岩泉町、岩手県大船渡市、宮城県仙台市、栃木県那須烏山市、茨城県常陸太田市、茨城県行方市、千葉県香取市、埼玉県久喜市

B&G財団の助成をもとに、海洋センターの復旧を進めています。

岩手県 陸前高田市 戸羽 太 市長

 陸前高田市B&G海洋センターは、平成10年に無償譲渡いただいて以来、地域の健康づくりの拠点として年間5万人を超える利用者でにぎわっておりましたが、東日本大震災により甚大な被害を受けました。

 このとき、東北地方太平洋沿岸域にある多くの海洋センターが同様の状況に陥りましたが、B&G財団の「東日本大震災 災害復旧修繕助成」事業により、大いに勇気づけられました。

 本市の海洋センターにおきましても、体育館と一体型の新たな施設として高台に再建を進めているところであります。

 新たな施設では、市民が気軽に利用でき、健康で豊かな生活を送るためのスポーツライフの拠点となることが期待されています。

 これも、ひとえにB&G財団による多大なるご支援のおかげであります。災害復旧修繕助成事業によって強く背中を押され励ましいただきましたことを、市民を代表いたしまして心より感謝申し上げます。

震災から6年、B&G財団はこれからも被災地に寄り添い、東北の各地とふるさとの海に笑顔が戻るよう、ご支援を続けてまいります。